梱包ラインの自動化によるプロセスの最適化

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半世紀以上前に、初の自動倉庫システムが登場し、倉庫のレイアウトに革命を起こして以来、倉庫向けの梱包自動化は、究極の目標として追及されてきました。倉庫環境において梱包を自動化するには、作業者の近くで使用できること、高い動作精度、そして梱包ラインを通過する製品やパフォーマンス履歴といった大量のデータを取得できることなど、難しい課題がありました。この10年間の画期的な技術革新が起きるまで、こうした課題は解決されていませんでした。

現在では、輸送コストの削減、梱包効率の向上、そして従業員と共有する環境内での安全性を確立した梱包の自動化ソリューションが利用可能となっています。また、ビジネスの規模や成熟度合、そして各企業の様々なニーズに合わせたソリューションの拡張も可能になっています。

Ranpakオートメーションが提供する包括的な梱包自動化ソリューションは、「ピック・トゥ・シッパー戦略」を可能にします。ピック・トゥ・シッパー戦略では、ピックした商品を一旦プラスチックコンテナ(プラ箱)などに入れずに、最初から出荷する箱の中に商品を入れることができるようになるため、プロセスのステップを一つ省略できます。

Ranpakオートメーションは、イントラロジスティクス、自動化、ならびにサステナブル梱包のエキスパートとして、お客様にとって価値あるソリューションを提供します。そして、梱包自動化ソリューションを通じて、持続可能な梱包の未来を推進すること、そして当社の理念である「Deliver a Better World®」の実現に向けて、引き続き尽力してまいります。

 

革新的で拡張可能な、モジュール式ソリューション

ランパックが提案する拡張可能なモジュール式自動化ソリューションの3Dイメージ

Ranpakは、お客様の将来の目標や市場の動向に合わせて拡張可能なモジュール式ソリューションを、お客様と協力しながら設計します。当社は、パートナーシップとコンサルティングに基づき、お客様のビジネスにおける特定の問題を解決するための、様々なソリューションを提供します。

実際に導入されたランパックの自動化ライン

まず最初に、お客様の実際の注文・数量データから、お客様の典型的な梱包方法や製品構成を把握します。そして、収集したデータを基にソリューションを提案し、お客様のビジネスの現状と提供可能な自動化システムをマッチングさせます。

ソリューションの導入後も、パフォーマンスを継続的にモニタリングし、梱包物についても継続的にデータを収集します。そして、こういった情報が、お客様の戦略の微調整あるいはさらなる改善に活用されます。

事業の拡大に伴い、モジュール方式と拡張可能性の重要度はさらに高まります。モジュール方式は、複数のソリューションが個々に、かつ連携しながら機能させることが出来るため、重要な要素となります。プロセスにおける別のステップの自動化の準備が整った際、互換性があることが明確なラインに新たなソリューションを簡単に追加することができます。

ここでも、優れた拡張性が重要となります。モジュール方式では、需要の増加に合わせて新しいソリューションの導入が可能なため、不必要な投資を行うことなく、そしてビジネスのペースを落とすことなく、ビジネス機会に応じた拡張が可能になります。

 

梱包の生産性向上による、出荷コストの削減

箱の中の内容物の高さに合わせて最適化された、異なる高さの段ボール箱

Ranpakでは、お客様のビジネスの推進要因を理解し、データを活用して成果を最大化し、あらゆる段階でお客様を全面的にサポートします。お客様のビジネスと製品を理解するのがRanpakのプロセスの第一歩であり、当社はこの確かな基盤に基づき、ROIの最大化に向け、自動化ソリューションの導入をお手伝いします。

倉庫の総合的な生産性に最も関連付けられる指標の一つが、スループットの改善です。ここでのスループットとは、注文された商品と箱がラインを通過し、箱が梱包処理されるまでの速さを指しており、これはプロセスの自動化によって直接改善できる指標になります。例えば、当社の高さ可変自動封函機「Cut’it!™ EVO」は、箱の中の内容物高さに合わせて箱の高さを調整し、蓋を糊付けして封函するソリューションですが、その処理能力は1分間に最大15箱と業界最速レベルです。

自動化によってスループットが向上すれば、倉庫内の労働力を減らしたり、別の作業に振り向けたりできるようになります。また、梱包ライン内の最も反復的なタスクを自動化することで、スタッフは身体的な負荷を回避しながら、より戦略的な作業に取り組むことが可能になります。例えば、パフォーマンスのモニタリング、ソリューションデータの分析、手作業での作業が必要と識別された梱包物やレーンの管理(問題への対応という予定外の作業を、テクノロジーの統合によって、予定された作業に変えられるという良い例)といった作業が含まれます。

高さ可変自動封函機に流れていく段ボール箱

自動化されたワークフローでは、より効率的に資材を使用することが出来ます。その良い例がAutoFill™ です。このソリューションは、箱ごとの内容物に基づいて必要なすき間埋め材の理想的な量を自動的に計算し、その量を自動的に排出・投入します。正確な量のすき間埋め紙が使われるため、長期的に無駄の軽減に寄与します。

他にも、梱包に必要な追加資材を大幅に削減する、あるいは不要にするソリューションがあります。「Flap’it!™ 」は、比較的小さく平らな商品を、段ボール紙を折り畳んで梱包することができます。四隅部分を衝撃吸収バンパーで補強する設計なので、追加の梱包資材は不要となります。

全体的なコストは、材料、労働力、そしてスループットによって左右されます。スループットの向上を目指しながら材料費と人件費を減らすことで、梱包ラインの経済効率が向上します。さらに、箱内の内容物に合わせ、箱サイズを最適化できれば、寸法重量(DIM重量)が低減します。結果、より多くの箱をパレットに積載することができるため、輸送コストの節約にも寄与します。

 

地球環境を保護する、サスティナブルなソリューション

サスティナビリティは、Ranpakオートメーションが提供する重要な差別化要因の一つです。Ranpakでは、環境への影響と材料の使用料を最小限に抑えることで、当社とお客様の両方が環境保護に貢献できるテクノロジーの構築に取り組んでいます。当社の自動化ソリューションは、環境負荷の大きいプラスチック系緩衝材の代替となる、サスティナブルな紙緩衝材に対応するよう設計されています。

Flap'itマシンに商品をセットしている倉庫スタッフ

紙の緩衝材には、プラスチック系資材と比べると、サステナビリティの面でいくつかのメリットがあります。ほとんどのプラスチック製品の製造には化石燃料が用いられていますが、紙は再生可能資源である木を原料とします。持続可能な方法で管理されている森林認証取得済みの森林から木を伐採する場合、代わりに複数本を植樹するなど、先住民の生活に悪影響を及ぼすことなく、森林環境を保護しています。

また紙は、リサイクルされる可能性が高い資材であり、紙としての強度を保ったまま、最大7回まで再利用が可能です。

梱包におけるプラスチックと紙資材の違いについて

さらに、有害なマイクロプラスチックを引き起こすプラスチック資材とは異なり、紙は天然素材であるため、リサイクルされない場合でも生分解されます。自動化ソリューションとサスティナブルな紙緩衝材の組み合わせにより、サスティナブルな方法を維持しながら、より効率的なグローバル物流およびEコマースの実現が可能になります。

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